西洋哲学史・倫理学を学ぶための案内ページ
このページは、古代から現代までの西洋哲学史と倫理学を、関心のある時代・人物・問題から学ぶための目次である。哲学史は「世界や知識をどう捉えるか」、倫理学は「何が善く、どう行為すべきか」を中心に読むと、人物名の羅列ではなく問いのつながりとして理解しやすい。
| 知りたいこと | 最初に読むページ | 主な内容 |
|---|---|---|
| 哲学史を時代順に学びたい | 西洋哲学史 | 古代・中世・近代・現代の流れ |
| 善悪や正しさの考え方を学びたい | 倫理学 | 徳倫理、功利主義、義務論、現代倫理 |
| 医療・環境など現実の問題を考えたい | 応用倫理 | 生命倫理と環境倫理 |
| 本を使って学びたい | 次に読む記事 | 用語辞典、名著ガイド、入門書 |
迷ったら古代→近代→現代の順に読む
初めてなら、古代哲学で「存在・知識・徳」という基本の問いを知り、近代哲学で理性と経験の対立をつかみ、現代思想へ進むとよい。倫理学では、古代の徳倫理、近代の功利主義とカント、現代の応用倫理という順番が見通しを作りやすい。
西洋哲学史
古代哲学
自然の根源を探った初期ギリシアから、ソクラテス・プラトン・アリストテレス、ヘレニズム哲学までを扱う。まず全体を読むなら、ソクラテス以降の三人を軸にするとよい。
タレス
アナクシマンドロス
アナクシメネス
ヘラクレイトス
ピタゴラス学派
パルメニデス
(エレアの)ゼノン
エンペドクレス
アナクサゴラス
デモクリトス
ソフィスト
ソクラテス
プラトン
アリストテレス
ストア派
エピクロス派
懐疑派
フィロン
ユスティノス
プロティノス
中世哲学
キリスト教思想と古代哲学の関係、信仰と理性、普遍論争などをたどる。アウグスティヌスからトマス、オッカムへの流れが中心になる。
中世哲学とは?
教父哲学
(ニュッサの)グレゴリオス
アウグスティヌス
(カンタベリーの)アンセルムス
普遍論争
トマス・アクィナス
ドゥンス・スコトゥス
ウィリアム・オッカム
近代哲学
何を確実に知りうるかをめぐり、大陸合理論とイギリス経験論が展開し、カントとドイツ観念論へ進む。デカルト、ヒューム、カントを先に読むと対立が見えやすい。
デカルト
スピノザ
ライプニッツ
ロック
バークリー
ヒューム
カント
フィヒテ
シェリング
ヘーゲル
ショーペンハウアー
現代思想・現代哲学
実存、歴史、無意識、現象学、言語、構造など、近代哲学の前提を問い直した思想を扱う。関心のあるテーマから人物を選んでもよい。
キルケゴール
ニーチェ
マルクス
フロイト
フッサール
ベルクソン
ハイデガー
サルトル
メルロ=ポンティ
ウィトゲンシュタイン
ソシュール
構造主義:レヴィ=ストロース、ラカン、バルト、アルチュセール
ポスト構造主義:フーコー、ドゥルーズ、デリダ
倫理学
西洋倫理学史
古代の徳倫理から、ヒュームの道徳感情、ベンサムとミルの功利主義、カントの義務論までを比較する。
ソクラテス
プラトン
アリストテレス
アウグスティヌス
ヒューム
ベンサム
ミル
カント
現代倫理学
功利主義の展開、徳倫理の復興、動物倫理や思考実験など、20世紀以降の議論を扱う。
シジウィック
規則功利主義と行為功利主義
ヘア
アンスコム
マッキンタイア
フット
ハーストハウス
生命倫理学
生殖、終末期、脳死、遺伝子技術など、医療と生命をめぐる判断を学ぶ。制度や医学情報が変わりうるテーマでは、必ず最新の公的資料も確認したい。
医療の発達と倫理
生殖補助医療
人工妊娠中絶
脳死
安楽死・尊厳死・死ぬ権利
QOL(生命の質、生活の質)
遺伝子技術
再生医療
医療における人間関係と医療のあり方の変化
環境倫理学
自然の価値、将来世代への責任、生態系全体の捉え方を扱う。個人の行動だけでなく、社会の仕組みも論点になる。
次に読む記事と学習の進め方
- このページの表から時代または分野を一つ選ぶ。
- 人物の解説を読み、分からない語を哲学用語辞典の選び方で調べる。
- 人物ごとの入門書や原典に進み、解説へ戻って理解を確かめる。
- 倫理学は具体例に当てはめ、立場ごとに結論と理由がどう変わるか比べる。
原典の候補を広く探したい人は哲学の名著を学べる解説書へ、医療・環境・動物など現実の問題から入りたい人は応用倫理学の入門書へ進むとよい。
よくある質問
西洋哲学史は古代から順番に全部読むべき?
全部を順番に読む必要はない。初めに古代・近代・現代の概要をつかみ、その後は自分の疑問に近い人物へ進んでよい。背景が分からなくなったとき、前の時代へ戻る読み方が効率的である。
哲学史と倫理学の違いは?
哲学史は存在・知識・人間・社会など幅広い問いの変化を扱う。倫理学はその一分野として、善い生、正しい行為、責任や価値を中心に考える。
初心者が最初に押さえる人物は?
一つの目安として、ソクラテス/プラトン/アリストテレス、デカルト、ヒューム、カント、ニーチェを押さえると、古代から現代への大きな変化を追いやすい。