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現代正義論の入門書、最初の一冊は?
まず読みやすさを優先するなら『アメリカ現代思想の教室』、正義論全体を見渡したいなら『正義とは何か』がおすすめ。ロールズ一人の思想を深く知りたい人は『ジョン・ロールズ』、原典『正義論』を読み進めたい人は『ロールズ正義論入門』を選ぶとよい。
| 本 | こんな人向け | 難易度 | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| アメリカ現代思想の教室 | 専門用語に不安がある | やさしい | ロールズ以降の米国思想を概観する |
| 正義とは何か | さまざまな正義論を比べたい | 標準 | リベラリズムなど6つの立場を知る |
| ジョン・ロールズ | ロールズの生涯と思想に関心がある | 標準 | 『正義論』とその後の展開を理解する |
| ロールズ正義論入門 | 原典に挑戦したい | やや本格的 | 『正義論』を哲学書として読み解く |
4冊すべてを買う必要はない。本の詳しい紹介へ進むか、まず下の「読む順番」を確認して、自分の関心に合う一冊を選んでほしい。
挫折しにくい読む順番
- 読みやすい説明が欲しければ『アメリカ現代思想の教室』、分野全体を知りたければ『正義とは何か』から始める
- ロールズの議論に関心が深まったら『ジョン・ロールズ』で生涯と主著の背景を知る
- 原典『正義論』に進む際は、『ロールズ正義論入門』を解説書として併用する
次に、ロールズの「原初状態」「正義の二原理」と、その後の批判を簡潔に整理する。すでに基本を知っている方は、おすすめの入門書4選へ進んでほしい。
正義論とは?
「正義論」は、社会の制度や人々の行為を何を基準に公正と考えるかを問う議論である。古代のプラトンは『国家』で国家と人間の調和を論じ、近代の功利主義は人々の幸福を重視した。
現代正義論の大きな出発点になったのが、1971年に『正義論』を著したジョン・ロールズだ。以下では、ロールズの考え方と、ノージック、センなどによる異なる見方を紹介する。
ロールズ
原初状態
現代アメリカの政治哲学者であったジョン・ボードリー・ロールズ(John Bordley Rawls、1921/2/21~2002/11/24)は、功利主義に対して、社会全体の幸福の(平均的な)増大や社会構成員1人ひとりの「選好」(自分の体験にもとづいて選ぶこと)を考慮したとしても、その方法では少数者の権利が尊重されず、多様性が損なわれると批判した。
そうした批判をもとにロールズが1971年に著したのが、『正義論』である。
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ロールズは正義を「公正としての正義」と呼び、社会の基本的な制度を支える公正なルールを重視した。基本的な自由、機会、社会的・経済的利益の配分をあわせて考える。
つまり、人びとの多様な生き方を認めるためには、特定の価値基準にもとづいて正義を打ち立てるのではなく、適正なルールや手続きの確立を優先し、自由や社会的機会、収入、富など人びとにとって共通して必要になるような「社会的基本財」が公正に分配されることが重要だとロールズは考えたのである。
ロールズは、具体的には、以下のように考えた。
ロールズは、社会のルールを選ぶ際、各人が自分の社会的地位、所得、才能、価値観などを知らない「無知のヴェール」の背後にいると仮定した。ただし人間や社会についての一般的な知識まで失うわけではない。これは実際の過去の出来事ではなく、公平な判断を考えるための思考実験である。
すると、私たちは、自分も他人も誰がどのような地位や役割にあるかわからないため、他人のことについて、まるで自分のことと同じようにとらえることができるようになる。
この思考実験では、自分だけに有利なルールを選びにくくなる。ロールズは、こうした公平な立場から、社会の基本的な正義原理を選ぶと論じた。
この状態のことを、ロールズは「原初状態」と呼ぶ。
正義の二原理
次に、ロールズは、真の正義を得るために、「正義の二原理」を提示する。
1つは、「平等な自由の原理」である。
私たち1人ひとりが基本的な自由を平等に分かち合い、他人の自由と両立可能であれば、その自由が最大限に認められるという原理である。
もう1つの原理は、上記の原理にもとづいても、なお社会的地位や収入などに不平等が認められる場合のものである。
この原理は、さらに2つの原理から構成される。
1つは、「公正な機会均等の原理」である。
社会的な出自などにかかわらず、能力や意欲が同程度なら、ある地位や職業に就く実質的な機会が公正に確保されるべきだという原理である。単に募集が誰にでも形式上開かれているだけでは足りない。
もう1つは、「格差原理」である。
社会的・経済的な不平等が許されるのは、社会のなかでもっとも恵まれない人びとに最大の利益をもたらす場合に限られるという原理である。
ロールズは、原初状態の当事者が「正義の二原理」を選ぶと論じた。ただし、この結論には異論もあり、次に見る思想家たちはそれぞれ別の視点から批判している。
ロールズは、以上のような考え方にもとづき、個人の自由と権利を認めつつ、経済的・社会的格差が広がりすぎないように国家が社会福祉政策などで社会構造をコントロールすることを認めた。
こうした立場を「リベラリズム」(自由主義)と呼ぶ。
ロールズへの批判
ノージック
ロールズの正義論は、政治哲学の分野に大きな影響を与えた。
と同時に、多くの批判も投げかけられた。
代表的なのは、アメリカの哲学者ロバート・ノージック(Robert Nozick、1938/11/16~2002/1/23)による批判である。
ノージックは、〝自分の身体や才能は誰にとっても自分自身のものであり、それらを使って得た財産も自分のものである。だから、身体や才能、財産は、自分で自由に使うことができる〟と考えた。
すると、物を正しく所有するというのは、労働などの正当な方法で得るか(「獲得の正義の原理」)、公正な方法で譲り受けるか(「移転の正義の原理」)、どちらかの方法しかないことになる。
逆に言えば、上記2つの方法以外で物を所有すれば、それは不正であり、その物を元に戻さなければならない(「不正の矯正の原理」)。
こうした所有物(所有権や財産権)に関する正義の考え方を、ノージック自身は、『アナーキー・国家・ユートピア』のなかで、「権原理論」と呼んだ。
この考え方からすると、ロールズが唱える「格差原理」に従って、国家や社会が恵まれた人びとから財産の一部を取り上げ、それらを恵まれない人びとへ分配するというのは、容認しがたいことになる。
そのため、ノージックは、こうしたあり方は恵まれた人びとを恵まれない人びとの手段にすることであり、また、恵まれた人びとは正当な所有権がある自分の所有物や財産を自由に使うことができないため、国家や社会によって自由を侵害されると批判した。
また、ノージックは、国家というのは人びとの権利を保護することに特化した「最小国家」であるべきだと唱え、それを超えて財産の再分配を行なうような国家を「拡張国家」と呼び、批判した。
ノージックのように、個人の自由に至上の価値を認める立場を「リバタリアニズム」(自由至上主義)と呼ぶ。
アマルティア・セン
「リベラリズム」の立場に立ちながらも、ロールズを批判した学者に、センとドゥオーキンがいる。
アマルティア・セン(Amartya Sen、1933/11/3~)は、インド出身の経済学者にして哲学者である。
1998年には、アジア出身者にして初めてノーベル経済学賞を受賞している。
センは、社会的基本財を同じように配っても、人によってそれを生かせる条件が異なると指摘した。財そのものだけでなく、人が実際に何をできるかという「ケイパビリティ」(実質的な自由)に注目すべきだと論じた。
「ケイパビリティ」とは、人が何かを行なったり、何かを達成したりするための実質的な自由のことである。
つまり、ある人が〝価値ある生き方〟を追い求めるときに、どれだけ自由に選択できるかという〝生き方の幅〟のことである。
そして、「社会的基本財」というのは、そうした生き方を実現するための手段にしかすぎないと考えたのである。
ロールズが言うように「社会的基本財」が与えられても、その人が持つ障壁や障害のために、それをうまく活用できない、つまり、同じ「ケイパビリティ」を享受できないケースが起こりうる。
たとえば、国民全員に同じ額の生活保護費を支給しても、身体が弱くて医療費がかさむ人であれば、生活費に充てられる額は少なくなる。
つまり、社会的基本財を公平に分配しても、「ケイパビリティ」は平等にならないのである。
障壁や障害があっても誰もが同じように〝価値ある生き方〟の実現に向けた選択をできるようにするにはどうすればいいのか?――
これが、センにとっての正義である。
ドゥオーキン
ロナルド・マイレス・ドゥオーキン(Ronald Myles Dworkin、1931/12/11~2013/2/14)は、アメリカ出身の法哲学者・政治学者である。
ドゥオーキンのロールズ批判は以下のとおりである――
ロールズの「格差原理」は、その対象を「社会のなかでもっとも恵まれない人びと」として〝十把(じっぱ)ひとからげ〟にしている。
しかし、好みや志(こころざし)、望む生き方は人によって違うから、ニーズも人によって異なる。
一方で、生まれつきの才能に恵まれている人もいれば、障害を持って生まれてくる人もいる。
そうした人びとが人生の同じスタートラインに立っても、結果に差がついてしまうのは明白である。
このように人は十人十色であるから、その1人ひとりについて等しく配慮され、また尊重されることが必要である。
ロールズの考え方には、本来なら、この「平等な配慮と尊重」が必要なはずだが、それが欠けている。
こう批判したドゥオーキンは、「資源の平等」を唱えた。
「資源」とは、人生の目的を達成するために必要な財=〝健康、才能、所得〟などのことである。
ドゥオーキンによれば、資源は個々人の環境や状況に合わせて平等に振り分けるべきである。
たとえば、障害がある人は、資源が不足している状態にあり、それは個人の責任が及ばない状況であるため、その不足分を公的に補償する。
一方、ギャンブル好きな人がいくらお金が足りないと嘆いても、それは個人の責任であるから、資源の補償は行なわない。
この「資源の平等」を説明するために、ドゥオーキンは、「仮想的オークション」と「仮想的保険市場」という考え方を提示した。
「仮想的オークション」とは、貨幣を等しく分け与えられた人びとが人生設計に必要な資源を競り落とすオークションのことで、全員が納得し、他人をうらやむことがなくなるまで続けられる。
オークションが終わった時点で、「資源の平等」は達成されるが、その後の社会生活が始まると、格差が生じる。
このうち、個人の責任によらない格差に対しては公的な補償を行なうが、個人の責任による格差には公的補償は行なわない。
その代わり、「仮想的保険市場」を設け、保険に加入している者には、そこから補償する。
ドゥオーキンはこのように唱え、個人の状況に配慮し、格差を是正する範囲と方法を提示している点において、ロールズの考え方を発展させ、また、克服したと主張した。
サンデル
ロールズの考え方に対しては、人間を共同体(コミュニティ)のなかで生きる存在だととらえる「コミュニタリアニズム」(共同体主義)の立場からの批判もある。
その代表的批判者が、アメリカの哲学者マイケル・J・サンデル(Michael J. Sandel、1953/3/5~)である。
サンデルは、2010年にNHKで放映された「ハーバード白熱教室」で、日本でも有名になった。
そのサンデルが1982年に著した『リベラリズムと正義の限界』によると、ロールズが想定している人間というのは、社会的地位や性別、収入、生まれつきの資質や才能などが一切考慮されない孤立した者=「負荷なき自己」だという。
しかし、現実には、そのような自己は存在しない。
人間は本来、自分ひとりで生きる存在ではなく、誰かの親や子であったり、学校や会社の一員であったり、社会や国家の成員であったりという具体的な状況のなかで生きる「状況に位置づけられた自己」である。
人間は家族、親類、都市、社会階層、国家という共同体のなかで発展・成長するのであって、共同体が持つ価値から自由な者など1人としていない。
そのため、重要なのは、1人ひとりの〝多様な善〟ではなく、〝何が共同体にとって善いことか?〟と問う「共通善」なのだ――
サンデルは、そう唱えたのである。
マッキンタイア、テイラー
「コミュニタリアニズム」からの批判は他にもあった。
アリストテレスの徳論を現代によみがえらせたと評価された『美徳なき時代』の著者であるアメリカの哲学者アラスデア・マッキンタイア(Alasdair MacIntyre、1929/1/12~2025/5/21)は、人間というのは家族や社会のなかで特定の役割を担い、その役割をこなすなかで、善を求め、徳を行なうと考えた。
つまり、ある人がどのような道徳的行為をするかというのは、その人が属する共同体がどのような文化の伝統=歴史的文脈を持っているかということと不即不離だと考えたのである。
しかし、ロールズなどのリベラリストが前提する人間は、サンデルが「負荷なき自己」と評したように、歴史的文脈から切り離されている。
それでは〝善き生〟が得られない。
ある人にとっての〝善き生〟は、その人の人生に統一性をもたらす「物語」によって決まるのであり、その「物語」は共同体によってもたらされる――
そうマッキンタイアは考えたのである。
一方、カナダのチャールズ・マーグレイヴ・テイラー(Charles Margrave Taylor、1931/11/05~)は、リベラリズムにおいては、正義の原理は普遍的であるため、どのような共同体にも当てはまると考えられているが、共同体にはその共同体の伝統があるため、正義の内容は共同体によって異なると考えた。
そして、この観点から、それぞれの文化の伝統、特に少数の共同体の差異を重視する「多文化主義」を唱えた。
おすすめの現代正義論入門書4選
「読みやすさ」「分野全体の理解」「ロールズの理解」「原典を読む」という四つの目的で紹介する。冒頭の比較表から気になる本へ直接移動できる。
『アメリカ現代思想の教室』
向いている人:専門用語を避けて思想の流れをつかみたい人
難易度:やさしい
注意点:正義論だけの本ではなく、現代アメリカ思想を広く扱う
書誌・内容の確認:PHP研究所の紹介
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本書『アメリカ現代思想の教室』は、2016年の米大統領選とその後の社会の変化を手がかりに、アメリカ思想のルールや対立を解説する本だ。
その変化を分析するにあたって歴史をさかのぼっているのだが、そのなかで、ロールズとノージックによる「リベラリズム論争」と、両者を批判したコミュニタリアニズム(サンデル、テイラー)が取り上げられている(第1章、第2章)
『教養として学んでおきたい哲学』『いま世界の哲学者が考えていること』など、数多くの哲学入門書を著している哲学者の岡本裕一朗氏による簡潔明快で平易な文章のおかげで、大変読みやすい。
最初にこの2章を読んでおけば、ロールズに始まる正義論の大きな流れを誰でも把握でき、後述の入門書に対する理解もグッと高まるはずだ。
『正義とは何か』
向いている人:ロールズだけでなく現代正義論全体を見渡したい人
難易度:標準
選ぶ理由:リベラリズムなど六つの立場を比較できる
書誌・内容の確認:中央公論新社の紹介
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本書『正義とは何か』の著者は、ロールズ『正義論』の共訳者の1人であり、他にも、アマルティア・センやマーサ・C・ヌスバウムなど、正義論に関する著作や翻訳がある、現代正義論を専門とする神島裕子氏である。
その神島裕子氏が、ロールズ以降の6つの思想――リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリアニズム、フェミニズム、コスモポリタニズム、ナショナリズムを解説している。
ロールズの正義論を基点に、いったんジョン・ロックやキリスト教の世界観、アダム・スミスへさかのぼり、その後、上記の各〝イズム〟がどのような批判や見解を示しているかをまとめ、最後に、私たち1人ひとりが「哲人市民」として、正義について考え、民主的に合意していく必要性を説いている。
内容が濃密で、むずかしく感じられる箇所も少なくないが、偏りなく明確に述べられている点で、現代正義論全体を俯瞰できる良質な入門書だと言えよう。
『ジョン・ロールズ』
向いている人:ロールズの生涯と理論のつながりを知りたい人
難易度:標準
選ぶ理由:『正義論』だけでなく思想全体と今日の課題をたどる中公新書
書誌・内容の確認:中央公論新社の紹介
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本書『ジョン・ロールズ』の著者は、『平等ってなんだろう?』『不平等を考える』など、政治理論に関する著作が多い齋藤純一氏と、『ロールズの政治哲学』という著作がある田中将人氏である。
両者とも政治学者である。
この2人が、ロールズの著作の解説を中心としながら、彼の問題意識や理論の特徴、他の思想家からの影響などをふまえつつ、ロールズの正義論を描いている。
ロールズが1993年に刊行した『政治的リベラリズム』は、『正義論』(1971)にくらべ現状肯定的になり、理論的に後退したと批判されてきたが、本書『ジョン・ロールズ』では、刊行時点までの研究成果をふまえながら、こうした批判を退けており、それが本書の大きな特徴となっている。
本書はロールズの生涯と思想をあわせてたどれるため、原典の前に背景を知りたい一般読者にも役立つ。
ロールズの正義論をグッと身近にしたという点で、その価値はとても高い。
『ロールズ正義論入門』
向いている人:ロールズの原典『正義論』へ進みたい人
難易度:やや本格的
選ぶ理由:森田浩之氏が『正義論』の論証を哲学の観点から解説する
書誌・内容の確認:論創社の紹介
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現代正義論を深く学ぶなら、その基点となるロールズの『正義論』は重要な原典である。ただし、最初から全文を読み切る必要はない。
しかし、その内容は難解かつ膨大なため、簡単に読み進められるような代物ではない。
そこで必要となるのが、読解の手助けである。
本書『ロールズ正義論入門』は、その役割にうってつけの解説書だ。
著者で哲学者の森田浩之氏は、「はしがき」で、本書の目的を「わかりやすく『正義論』を日本の読者にお届けすること。第二に、『正義論』を哲学書として読みなおすこと。第三に、ロールズを擁護すること」と書いている。
本書『ロールズ正義論入門』を片手に、ぜひ『正義論』に挑んでみてほしい。
よくある質問
正義論の初心者には、どの本から読むべき?
専門用語に不安があれば『アメリカ現代思想の教室』、現代正義論の分野全体を知りたければ『正義とは何か』から始めるとよい。自分が何を知りたいかで一冊を選んでほしい。
ロールズの正義論と「現代正義論」は同じ?
同じではない。ロールズの『正義論』は現代の議論に大きな影響を与えた一冊だが、現代正義論にはノージック、セン、コミュニタリアニズムなど異なる立場も含まれる。
「無知のヴェール」とは何?
自分が社会のどの立場に置かれるかを知らずに、社会のルールを選ぶというロールズの思考実験である。自分にだけ有利なルールを選ぶことを避け、公正な原理を考えるために使う。
原典『正義論』を最初から読む必要はある?
最初から読む必要はない。入門書で全体像をつかんでから原典へ進むと理解しやすい。原典に進むときは『ロールズ正義論入門』などの解説書を併用するとよい。
あわせて読みたい
正義の判断が対立する具体例は、トロッコ問題の解説で考えられる。言葉の意味を確認したいときは、哲学用語辞典3選も役立つ。
まとめ
- 読みやすさを重視するなら『アメリカ現代思想の教室』
- 正義論全体を比べるなら『正義とは何か』
- ロールズに集中するなら『ジョン・ロールズ』、原典と併読するなら『ロールズ正義論入門』





