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守屋貞治の石仏を求め、海岸寺へ
↑↑↑この記事の最後で、「あなたの住まいの近くにも、守屋貞治が彫った石仏があるかもしれません。ぜひ探して、観に行かれてはいかがでしょうか。」って言いました。
ありました。
自分の住まいの近くに、守屋貞治が彫った石仏が。
それもたんまり(汗)
ということで、山梨県北杜市にある海岸寺(かいがんじ)へ行ってきました。
海岸寺は守屋貞治の石仏の3分の1が観られる〝スーパーベストスポット〟!
海岸寺というのは、県道605号線を清里から須玉へ向けてしばらく南下すると、右手にある臨済宗妙心寺派の寺院です。
寺の名前に「海岸」とついているのに、鬱蒼とした山奥にあります↓↓↓
この海岸寺には、守屋貞治が彫った石仏が、なんと110体近くもあります!(驚)
貞治が生涯で彫った石仏は、全部で336体。
つまり、貞治の石仏の約3分の1が、ここ海岸寺にあるということになります。
計算が苦手なぼくにもすぐにわかります(苦笑)
なぜ100体以上もあるのかというと、西国三十三ヶ所、坂東三十三ヶ所、秩父三十四ヶ所の各札所の観音像をすべて模して彫ったからです。
これだけで、33+33+34=100。
計算が苦手なぼくにもすぐにわかります(再苦笑)
前回の記事「「石仏ガチャ」で地味に人気! 長野・高遠の守屋貞治の石仏を観に行った」で、守屋貞治の石仏が約40体ある建福寺のことを、「守屋貞治の石仏を一挙に見られるという点で、建福寺はベストスポットです。」と言いました。
だとすると、海岸寺はさらにその上を行く〝スーパーベストスポット〟だと言えるでしょう^^
貞治の石仏たち
山門をくぐると、さっそく石仏がお出迎えです。
石仏が向かい合って、〝プロポーズ大作戦フィーリングカップル〟状態になっているところもあります。
千手観音あり、
如意輪観音あり、
一見して、種類がよくわからない石仏も。
聖観音でしょうか?
本堂の前へ行ってみると……いました!
左の石仏。
ぼくが大好きな馬頭観音(ばとうかんのん)です↑↑↑
西国三十三ヶ所の29番、丹後・青葉山松尾寺の馬頭観世音菩薩のようです。
だとすれば……
先日、高遠でゲットしたトイのモデルも西国三十三ヶ所の29番だったので、元はいっしょということになります。
再会、合掌。
観音堂へのぼる階段の両脇にも石仏が並んでいます。
秩父三十四ヶ所の観音のようです。
こちらは、わりと小ぶりな石仏でした。
階段をのぼりきった観音堂の横には「六地蔵板碑」がありました。
1体1体の地蔵がちんまりしてかわいらしいですね。
愛嬌があります^^
ちなみに、この六地蔵板碑は、1500年建立なので、1765年生まれの守屋貞治作ではありません。
こうして観てくると、1つの寺でこれだけの数の石仏が観られるのは圧巻です。
しかも、ほぼほぼ1人の作品。
海岸寺は、〝守屋貞治百体観音寺〟と言っても過言ではない貴重な寺だと思います。
見性寺にも貞治仏が
海岸寺の近くの見性寺(けんしょうじ)にも、守屋貞治の石仏が1体あります。
延命地蔵です。
1815年ごろ、貞治が50歳ごろに彫られたようです。
風雨にさらされ、彫りが浅くなっていますが、前の記事で紹介した高遠・桂泉院の延命地蔵とはまた異なった趣きをかもし出していました。
*この記事は『道ばた仏さんぽ』(半田カメラ著)を参考にさせていただきました。