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名古屋大仏へ行ってきた
名古屋は、東京、大阪に次ぐ大都市です。
その名古屋に、大仏ファンなら知らない人はいないというほど有名な大仏があります。
「名古屋大仏」です。
え、知らない?
大仏好きなのに名古屋大仏を知らない人は〝もぐり〟です(笑)
6月半ばだというのに、最高気温が30度を越し、半そででもじっとりと汗ばむ暑さのなか、見仏してきました。
名古屋大仏とご対面
名古屋市営地下鉄の東山線と名城線が交わる本山駅から徒歩数分のところに、曹洞宗の桃巌寺(とうがんじ)というお寺があります。
その桃巌寺の境内に名古屋大仏はあります。
桃巌寺の入口です。
まっすぐに伸びる参道へ足を踏み入れます。
小石が敷き詰められた参道を、ジョリジョリという音を鳴らしながら進みます。
まるで緑のトンネルのなかを抜けていくかのようです。
突き当たりを左へ曲がったすぐのところに山門がありました。
山門をくぐり、さらに進みます。
緑豊かな木々に囲まれた落ち着いた空間に心が癒されます。
でも、その一方で、〈ほんとうに大仏があるのか?〉と疑わしくなってきました。
と、そのとき……
「名古屋大佛」という文字と、その方向を指し示す矢印が書かれた案内板を発見!
矢印の方向には下りの階段がありました。
一段一段ゆっくりと下りていきます。
まだ大仏の姿は見えません。
〈大仏はどこ?〉
そう思って、何気なく左を見たら……
誰かと目が合いました!
木々の緑にまぎれてわかりにくいですが、目が合ったのが大仏だとすぐに認識できました。
階段を駆け下り、大仏の元へ急行します(笑)
まぶしいほどの緑一色!
5秒くらい大仏を見つめ、目を閉じると、まぶたの裏に大仏の形がくっきり浮かび上がるほどの鮮やかさです(笑)
強烈な存在感。
エモい!!
近くにいた他の参拝客のおじさんが、カメラを構えながら、「映(ば)えるなぁ~」とつぶやいていました^^
ちなみに、1987年の建立時は緑ではなく、2006年の改修時に緑になったらしいです。
仏の種類は釈迦如来のようです。
見上げるような高さ。
ウィキペディアによれば、台座部分が5m、像の高さが10mで、全高は15mあります。
台座2.038m、像の高さ11.312mで、全高が13.35mの鎌倉大仏とほぼ同じ高さになります。
名古屋大仏をじっくり観察
大仏のディティールを観察していきます。
目、唇、耳は金色になっています。
よ~く見ると、鼻の穴も金色です。
耳が大きいですね。
これなら、人びとが救いを訴える声をよく聴き入れてもらえそうです。
大仏の正面には、三法印(さんぼういん:諸行無常、諸法無我、涅槃寂静)をかたどったと思われる3つの輪があり、それに向かって、左3人、右2人の修行者が合掌しています。
釈尊が5人の修行者に最初の説法をした「初転法輪」(しょてんぽうりん)のシーンですね。
右隣にはシカがいます。
「初転法輪」の地・鹿野苑(ろくやおん:サールナート)にはシカが多くいたらしいですから、そのシカ代表でしょう。
修行者と同じく、釈尊の説法を聴いているのでしょうね。
修行者とシカの両側には、ゾウがいます。
そして、このゾウは全部で10頭いて、大仏のまわりにぐるりと配置されています。
仏教とゾウの関係は深いですが、これらのゾウが大仏を守っているかのように見えました。
よく見ると、ゾウはリアルにつくられいています。
長い鼻のシワなんか、けっこうホンモノっぽいです。
つまり、本物のゾウを緑色に塗ったかのようにリアルでした。
大仏の真うしろにはクジャクがいます。
『ジャータカ』という釈尊の過去世の物語には、釈尊は過去世において金色のクジャクだったときがあり、人びとに説法したと書かれています。
このクジャク像は、その金色のクジャクをかたどっているのかもしれませんね。
もしもそうなら、大仏の目や唇や耳や鼻の穴のように、金色にしてほしかったと思います。
大仏の前には、実物大の手が置かれていました。
人間の手なんか比較にならないほど大きいです。
ちなみに、大仏が結んでいる印相は、見かけたことがありません。
初転法輪のシーンがイメージされているので、「説法印」でしょうか?
名古屋大仏は見応え充分!
名古屋大仏は、見応え充分でした^^
圧倒的に大きいということもありますが、なんといっても、あれだけ鮮やかな緑の大仏は、そうめったに見られるものではないと思います。
大仏ファンならずとも、ひと目見たら絶対に忘れることができないフォルムです。
周囲は閑静な住宅地なのですが、そんなところに、これだけ存在感のある大仏が鎮座ましましているというアンバランスさが、いっそう心を揺り動かします(笑)
ぜひ1度、見仏されることをオススメします!